RM法
RMとは(Repetition Maximum:レペティション マキシマム)の頭文字をとったもので、「最大反復回数」のことをさします。
例えば、「10RM」は「10回反復できる最大の負荷(重さ)」を意味し、100㎏で何とか10回できる場合は「10RMは100㎏」というように表します。
活用例としては
①筋トレにおいて最適な負荷を算出する
②最大挙上重量を予測する
上記の場合に使われることがあります。
例えば「最大挙上重量は○㎏なので、□㎏なら最大□回くらいまで繰り返せるだろう」
もしくは「○㎏で〇回行うことができたので、□㎏だったら□回くらい行うことができるだろう」
または「○㎏で〇回行うことができたので、最大挙上重量は□㎏くらいだろう」というような、
簡単にいうと重量と回数の予測値を算出する方法です。
①筋トレにおいて最適な負荷を算出する
全力(100%の力)を出せば1回だけなら上げられる重量のことを「1RM」とし、トレーニングを行う際にはその重量を基準に目的に応じて負荷(重量・回数)を変えていきます。
例えば「筋肉量アップ」を目的に筋トレをする場合トレーニングの適切なレップ数は6〜12回程度となります。
RM法から算出すると、例えば全力を出せば100kgを1回上げられる人は、100㎏の80%(80㎏) であれば10レップを何とか行えるという計算になります。
目標のレップ数を10回で数セット行うと設定した場合、この80㎏が目安となります。
※実際は数セット行うため80㎏より少し負荷を落としてセットを組むことになると思います。
また停滞期の脱出などの理由でトレーニングに変化を加えるためにレップ数を変えるときにも利用できます。
具体例をあげるといつも80㎏×10レップでセットを組んでいるが、刺激を変えるためレップ数を7レップに減らし代わりに重量を上げて行いたいという場合、RM法から算出すると85㎏で行うのが適正な重量となります。
このようにRM法は目的(レップ数)に応じた負荷の設定の目安として役に立ちます。
②最大挙上重量を予測する
MAXの重量にチャレンジしなくても自身の最大挙上重量を予測することができます。
1レップの最大挙上重量(1RM)への挑戦は最大出力の向上やモチベーションを高めるためにも非常に有意義な行為となります。
しかし、限界への挑戦となるため、怪我のリスクも大きくなるというデメリットもあります。
RM法を利用すれば、最大挙上重量に挑戦しなくても、最大レップ数から1レップの最大挙上重量(1RM)を予測することができます。
例えば1セットだけ全力で取り組み、100㎏×8回挙上することができた場合、RM法から算出する最大挙上重量(1RM)は120㎏となり、1回だけなら120㎏を上げれるのではないかという予測ができます。
まとめ
このように、RM法は筋トレにおいて最適な負荷を算出する場合や最大挙上重量を予測するときに、非常に有用な手段となります。
ただし、トレーニング未経験者や始めて間もない方は、筋力・体力が少なく、フォームが不完全な方も多いと思います。
RM法を取り入れるよりも、まずは軽い負荷でフォームを整えながら体を慣らしていくという作業のほうが優先順位は高くなります。
RM法はある程度慣れてから取り入れるようにするとよいでしょう。
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