効率的にトレーニングを行うためには、対象となる筋肉の基本情報を把握しておくことはとても重要です。
基本情報をおさえ、どのように体を動かせば、目的の筋肉が効果的に伸縮されるのかを理解することで、的確なトレーニングを行うことが可能となります。
トレーニングを始める前に、簡単にでも基本情報を頭に入れておきましょう。
大胸筋の基本情報
今回は、胸筋に簡単にですが「大胸筋」について基本情報をおさえていきます。
大胸筋は、上体の正面に位置する存在感のある大きな筋肉です。
非常に目立つ筋肉のため、トレーニングを行ううえでも、とても人気な筋肉です。
「とりあえず、はじめは大胸筋から鍛える」という人も多いかと思います。
大胸筋の解剖
大胸筋は、鎖骨・胸骨・腹筋上部から上腕骨に走行しており、主に腕を内側に閉じるときに力を発揮します。
大胸筋は上部・中部・下部に分かれています。
大胸筋の起始・停止
大胸筋の上部:起始:鎖骨の内側半分 〜 停止:上腕骨大結節稜
大胸筋中部:起始:胸骨の前面 〜 停止:上腕骨大結節稜
大胸筋下部:起始:腹直筋鞘前葉 〜 停止:上腕骨大結節稜
大胸筋の働き
肩関節の水平屈曲:腕を体の前方に移動させる動き。
肩関節の内旋:腕を体の中心に向けて回転させる動き。
肩関節の内転:腕を体の中心に向けて引き寄せる動き。
肩関節の外転:腕を体の側方に上げる動き。
肩関節の屈曲:腕を体の前方に上げる動き。
このような肩関節の動きに関与します。
大胸筋の筋線維の向きから考えると
大胸筋上部は腕を斜め上へ上げるとき
大胸筋中部は腕を水平に内側へ閉じるとき(水平屈曲)
大胸筋下部は腕を斜め下へ下げるときに最も収縮することになり、その反対に動かすときに各筋肉がストレッチされることになります。
大胸筋を鍛えるメリット
大胸筋を鍛えることには多くの利点がありますが、その中から3つほど挙げてみます。
1.美しいボディーラインを手に入れられる
2.姿勢がよくなる
3.基礎代謝が上がり痩せやすい体質になる
1.美しいボディーラインを手に入れられる
大胸筋の上部、中部、下部、この3つの部位をバランス良く鍛えることで、大胸筋を理想の形に整えながら鍛えることができます。
大胸筋は美しいボディーラインを手に入れたい方にとって、欠かせない筋肉といえるでしょう。
男性は大胸筋を鍛えることで、分厚い胸板を手に入れることができます。
服の上からでも分かるような分厚い胸板は、たくましく自信を持った印象を他者へ与えることができるでしょう。
女性は大胸筋を鍛えることで、美しいバストラインの維持をサポートします。
大胸筋はバストの土台となっている筋肉で、胸が重力に負けて垂れ下がるのを防ぐ効果が期待できます。
また、胸筋によって胸の土台が盛り上がることによって、バストアップ効果も期待できます。
2.姿勢がよくなる
胸筋を含めた体幹を鍛えると、姿勢が改善される効果があります。
自然と胸を張る癖がつき背筋が伸びやすくなります。
また、姿勢が悪いと首や肩に負担がかかり肩こりの原因となることもあります。
3.基礎代謝が上がり痩せやすい体質になる
大胸筋は上半身の中では大きな筋肉の部類に入り、大胸筋を鍛えることで基礎代謝が向上しエネルギー消費量が増加します。
基礎代謝は、何もしなくても生きているだけで消費されるカロリーのことで、筋肉量によっても増減します。 大胸筋を鍛えることで効率良く基礎代謝量を上げられ、脂肪が付きにくく痩せやすい体質となります。
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